介護現場で考えたい「虐待防止」―利用者様の尊厳を守るために
介護や看護の現場で、利用者様への不適切な対応がSNSなどで話題になることがあります。こうした出来事を見ると、「虐待をしてはいけない」と改めて感じる一方で、虐待防止は一人ひとりの意識だけではなく、施設全体で考えていくことが大切です。
虐待というと、殴る・蹴るといった身体的な行為をイメージしがちですが、実際には心理的虐待や介護・世話の放棄・放任など、さまざまな形があります。また、職員に悪意がなくても、忙しさから利用者様への声かけが強くなったり、行動を急かしたりすることで「不適切なケア」につながる可能性もあります。
特に注意したいのが「スピーチロック」です。「ちょっと待って」「動かないで」「○○しないで」といった言葉で、利用者様の行動を制限してしまうことがあります。忙しい現場だからこそ、普段の何気ない声かけを振り返ることが重要です。
ウェルビーでは、年2回のスピーチロック防止強化週間を設け、日頃の声かけやコミュニケーションを見直す機会をつくっています。利用者様の尊厳を守るために、「その言葉は本当に必要だったか」「もっと違う伝え方はできなかったか」を考えることを大切にしています。
また、職員を対象とした定期的なストレスチェックも実施しています。利用者様へのケアだけでなく、ケアを担う職員自身の心身の状態にも目を向けることは、安心して働き続けるために大切なことです。
虐待を防ぐためには、「虐待をしない」という個人の意識だけではなく、気になることを相談でき、職員同士で声を掛け合い、ケアを振り返ることのできる環境が必要です。
ウェルビーでは、利用者様の尊厳を守ることと、職員が安心してケアに向き合える環境づくりの両方を大切にしています。介護の技術だけでなく、「その人らしさを尊重するケア」を大切にしたい方に、ぜひ知っていただきたい取り組みです。
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