昼夜逆転と認知症
― 介護士としての関わり方と、働く環境の大切さ ―
介護現場でよく見られる「昼夜逆転」は、認知症が関係すると対応が一層難しくなります。
夜になると眠れず起き出してしまう、落ち着かず歩き回る、「家に帰らなければ」と訴える――こうした行動は、決してわがままではありません。認知症によって時間や昼夜の感覚があいまいになり、本人にとっては「今が夜で眠る時間」という理解そのものが難しくなっているのです。
介護士として大切にしたいのは、「どうすれば寝かせられるか」ではなく、「どうすれば安心して過ごせるか」という視点です。無理に布団へ誘導したり、現実を正そうとした声かけは、不安や混乱を強めてしまうことがあります。気持ちに寄り添い、「ここは安全な場所」「そばに人がいる」と感じてもらう関わりが、結果的に落ち着きや穏やかな時間につながります。
また、起きていること自体を問題と捉えすぎない姿勢も重要です。穏やかに座っている、簡単な作業をしているなど危険がなければ、無理に眠らせる必要はありません。事故を防ぎ、本人が不安なく過ごせているかを判断の軸にすることで、夜勤者の精神的な負担も軽くなります。
昼夜逆転への対応は夜だけで完結するものではなく、日中の関わり方も大きく影響します。会話や軽い運動、役割づくりなど、日常の中での関わりの積み重ねが、夜の安定につながることもあります。そして何より、この課題を一人で抱え込まないことが大切です。申し送りやカンファレンスで情報を共有し、チームで支える体制があることで、介護士は安心してケアに向き合えます。
認知症ケアには正解が一つではありません。だからこそ、スタッフ同士が相談し合い、悩みを共有できる職場環境が重要です。利用者さんの安心だけでなく、介護士自身が無理なく働き続けられることも、良いケアには欠かせません。
認知症ケアにじっくり向き合い、チームで支え合える現場で働きたい――そんな思いを持つ方にとって、昼夜逆転への理解とフォロー体制が整った職場は、大きな安心材料になるはずです。
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老人保健施設ウェルビー
住所:愛知県豊田市四郷町38番地1
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