転倒時の対応、動く前にすべき確認事項
介護施設では、どれだけ予防に努めていても転倒を完全に防ぐことは難しいのが現実です。
だからこそ重要なのが「転倒後の初期対応」。対応の質は、ご利用者様の安全確保や重症化の防止、施設への信頼にも直結します。
① まずは慌てず「状態確認」を
転倒を発見したら、すぐに起き上がらせるのは避け、落ち着いて全身状態を確認します。
• 呼びかけに反応があるか、意識は清明か
• 呼吸状態に異常はないか
• 頭部・腰・手足に痛み、しびれ、違和感はないか
• 出血、腫脹、変形の有無
• バイタルサイン(脈拍・血圧・体温・SpO₂など)の変化はないか
特に高齢者は、外見上問題がなくても後から症状が出ることがあります。
頭部打撲の可能性がある場合や、バイタルに変化が見られる場合は、継続的な観察が必要です。
② 無理に起こさない判断も大切
強い痛みを訴えている場合や、体を動かすことで悪化する恐れがある場合は、無理に起き上がらせないことも重要な対応です。
速やかに看護師や責任者へ報告し、必要に応じて医療機関への連絡を検討します。
③ 起き上がらせる際の基本ポイント
状態が安定しており、起き上がりが可能と判断した場合でも、一人で対応せず複数名で行うことが基本です。
• 穏やかな声かけで不安を軽減する
• 床から直接立たせず、まずは座位を確保
• 立ち上がり後も、めまいやふらつきがないか確認
段階的に動作を進めることで、二次転倒を防ぎます。
④ 記録と共有で「次につなげる」
転倒後は、発生状況・時間・場所・状態確認内容・バイタル値・対応経過を記録し、職員間で共有します。
情報を蓄積することで、環境調整やケアの見直しにつながり、再発防止にも役立ちます。
⑤ 日頃の備えが安心につながる
転倒後対応は、知識だけでなく日頃の研修やシミュレーションがあってこそ冷静に行えます。
「もしも」に備えた体制づくりは、ご利用者様の安心と職員の自信を支える大切な要素です。
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老人保健施設ウェルビー
住所:愛知県豊田市四郷町38番地1
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